店舗を開業したいと思っている方にとって、「居抜き物件」にするか「スケルトン物件」にするかは、大きな判断の分かれ目です。
不動産に問い合わせて相談しても、場所によっては耳あたりの良いことばかりと言ったり、不動産にとって都合の良さそうな物件しか斡旋しなかったりとあまり頼りにならないといったことがよくあります。
居抜き物件、スケルトン物件それぞれの客観的な意見を色々と聞いてみたい方に、居抜きとスケルトンどちらが優れているかについて分かりやすくまとめましたので良ければ参考にしてください。
今回は、お店を始める際に、居抜きとスケルトンどちらが優れているかについて紹介させて頂きます。
お店を始めるにあたってまず理解しておきたいのが、スケルトン物件と居抜き物件の違いです。
スケルトン物件とは室内がコンクリートの壁や柱だけの状態の物件で、全て借りた側が内装工事をして施してから開業します。
対する居抜き物件は、前のテナントの設備や内装が残ったままで市場に出ている物件のことを指します。
どちらがより良いかという点は度々議論されることがあり、比較するポイントを絞ってそれぞれについて解説していきます。
スケルトン物件…全額負担。
居抜き物件…残された設備を活用して必要最低限負担。
スケルトン物件…一般的にスケルトンの場合、契約してから開業までは3カ月程度かかるといわれています。
居抜き物件…大きな工事が不要なので、開業までの期間を短縮することが可能。
スケルトン物件…全て借りての思うままに作ることが可能。
居抜き物件…希望通りにならない部分があり妥協を余儀なくされる。
スケルトン物件…導入したものが全て新品の場合は故障する確率は低く保証の対象になりやすい。
居抜き物件…故障した場合には、撤去費用や新規設備の購入費用、設置費用などを支払う必要がある。
スケルトン物件…前のテナントの評判を引き継ぐことがあるので事前調査が必要。
居抜き物件…居抜きも同様に前のテナントの評判を引き継ぐことがあるので事前調査が必要。
これらがスケルトン物件と居抜き物件の主な違いになってきます。
店舗投資費がどれぐらいあるのかで、まずどちらを軸に物件探しを行うか絞り、目ぼしい物件が見つかったら市場調査を行って問題なければ契約するという形を取ることが最善だと思われます。
いかがでしたでしょうか?
今回は、お店を始める際に、居抜きとスケルトンどちらが優れているかについて紹介させて頂きました。
居抜き物件とは、前のテナントから内装や設備ごと買える(借りられる)物件のことです。
居抜き物件であれば前のテナントが残した内装設備を使えるので開業資金を抑えられるのが最大のメリットでしょう。
居抜き物件のなかには退去を急いでいる関係で「造作譲渡料」を0円にしてくれるケースもあるため、良い貸主と出会えれば初期費用をかなり抑えられます。
対するデメリットは内装の変更がしにくい点と、引き継いだ備品が故障する恐れがあり処分費用+新規購入費用のダブルパンチを食らうことになるケースが非常に稀ですがあります。
また前テナントのイメージが悪いと新規オープンしても評価が下がったところからスタートという負のイメージを引き継ぐこともあります。
居抜き物件は人気でなかなか希望の条件に合うものが見つからないことがよくあり開業の時期が遅れることがあるので、スケルトン物件の利用も視野に入れつつ物件を探してみることをオススメします。