事業計画書というものをご存じでしょうか。
これから店舗を構えようと勉強されてる方なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
店舗を構える際に最も困難になってくるのが資金調達です。
店舗をOPENするための初期費用や従業員への給与など、かなりまとまったお金が必要となります。
そこで役立つのが事業計画書になってきます。
今回は、事業計画書について紹介させて頂きます。
事業計画書は、言葉通り事業の計画がまとめられた資料になります。
考えている事業の運営方法や、それを行った際に得られる収支。
そして得られた収支で従業員への給与の支払いなどが可能なのかなど全て道筋を建てて計画されている資料になります。
書面ではありますが、まず事業計画書で行おうとしている事業の中身を成立させないと、実際に行えばより成功しないので詰めて考える必要があります。
綿密に作り込まれた事業計画書は、資金調達の成功確率を上げることができます。
資金調達の方法は、投資してくれる知人から出資してもらう方法と、金融機関から融資してもらう方法の2種類です。
どちらにしても貸す側は返してもらえないと、ただ損をするだけです。
例を挙げて説明しましょう。
「俺は絶対成功するミュージシャンだからお金を1000万円貸して欲しい」と言われて貸す人は居るでしょうか?
貸す為には成功する根拠が知りたいですよね。
なぜ成功するのか聞いたら「歌が上手いから成功する!」と答えました。
さて、これだけで知人や金融機関からお金を貸してもらえるか、答えはNoでしょう。
きっと出資してくれるのはご両親ぐらいのものかと思います。
つまり飲食店をオープンするとして、美味しいからだけでは人から融資を得られるのは難しいのです。
現実的に1日の集客は何人で1人単価がどれくらいで、月の利益が幾らで返済にどれくらい掛かるか。
こういったところを事細かに記述することでお金を貸す側を納得させる材料となります。
事業計画書で、1000万円を返済するのに30年掛かるといった計算だと、起業から1年後、3年後、5年後、10年後の生存率を考えると貸したお金が完済されないかもしれません。
こういった相手が気になるポイントを抑えて誰もが納得いく計画を立てるのが事業計画書になります。
いかがでしたでしょうか?
今回は、事業計画書について紹介させて頂きました。
考えに考え抜かれた事業計画書は、考えてる事業の裏付けとなり周囲を納得させ、資金調達の成功確率を上げてくれます。
店舗運営資金を全て自身の貯蓄からと思ってる方でも、これから行う事業が成功するのかを見直す機会ですので、まだ事業計画書を作ってないのなら是非作成することを強くお勧めします。