初期費用を抑えて店舗型の事業を始めたい場合、居抜き物件を選択すると大幅に出費を抑えることが出来ます。
しかし、居抜きと一言にいっても知っておくべき知識が幾つもあります。

そこでこれからお店を始めようとするときに物件選びで役立つ居抜きに関する絶対に抑えておいた方がいい基礎知識についてまとめましたので是非最後までご覧ください。

今回は、居抜き物件の基礎知識について紹介させて頂きます。

居抜き物件は3パータンある

結論から申し上げます。居抜きにはタダで譲渡されるものと、前の店舗から買い取る形と、リース会社から貸出を店舗設備を借りるといった3パターンがあります。
それぞれを簡潔に紹介していきます。

1.タダで貰い受ける

居抜きで店舗を明け渡すにあたって、前入居者は居抜き売買の契約が決まるまでいつまでも家賃を払い続けるということは非常に困難で、退去の日取りは決まっています。
その退去の日が近づくにつれてタダでも良いから居抜きで引き取って欲しいと思われる方が多く、タイミングが合えばタダで譲渡して貰えます。

譲渡する側もタダで譲渡すればスケルトン工事を行わなくていいので出費を抑えられるメリットがあります。

2.前の店舗から買い取る

居抜き物件の多くの場合が、この買い取る形に該当します。買い取りは「造作売買」「店舗譲渡」「権利譲渡」など色々な呼び方がありますが、端的にいうと内装や設備などを前の店舗から買い取る形です。

3.リース店舗

店舗設備を貸し出しているリース会社と契約して店舗経営する形。
内装や設備などが整っているので、すぐに営業を始めることが出来るメリットです。

お店を閉店する際は返却の必要があります。
こういったリース店舗はスナックやBARのような業種であるケースが多い傾向にあります。

居抜きのメリット・デメリット

居抜き物件を利用するメリット・デメリットについて過去何度か解説して来ましたが、居抜きの基礎知識として改めて簡潔にご紹介いたします。

まず、メリットですが、初期費用を低価格に抑えることが出来る。
短期間でお店をOPENすることが出来る。前店舗と同業種の場合、前店舗が抱えていた顧客を引き込むことが可能。
(例：ラーメン屋からラーメン屋の場合など)

反対にデメリットですが、内装が決まっているので好きに変更することが難しい箇所がある。
引き継いだ備品は中古なので、新品よりも壊れるリスクは早い。

退去時に自店舗には必要が無かった設備の解体費や廃棄料などがかかる可能性がある。
前店舗の悪しきイメージを引き継ぐ場合がある。

こういったメリット・デメリットがあります。

色々とメリット・デメリットを紹介しましたが、費用を抑えることが出来るという点が何よりの強みです。
この強みが、その他のデメリットと合わせて、自社にとって追い風になるかどうかをご検討して決められるといいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか？
今回は、居抜き物件の基礎知識について紹介させて頂きました。

居抜き物件というと人によってはタダで譲渡されるのだろうと思っている方や、多少知識のある方でも内装をそのまま買い取る形といったように、偏ったイメージがあるようなので、居抜き物件の引き渡しの形をメインにまとめさせて頂きました。

居抜き物件は費用や時間の大幅節約となります。
そのため立地や内装が良い物件は人気も高く、市場に出ても直ぐに契約が決まってしまい、なかなか見つけ辛いのが現状です。とはいえど、紹介した通り引き渡しの形では撤退時期にはタダで貰い受けるチャンスなどもあるので駆け引きも重要です。

出店が急ぎで無ければ、紹介した基礎知識を元に余裕をもって居抜き物件を探されてみて下さい。

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